〔東京外為〕ドル、147円台前半=材料欠きレンジ相場(1日午後5時) 2025年09月01日 17時18分

 1日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、決め手材料を欠く中で調整的な売買にとどまり、1ドル=147円を挟んだレンジ相場となった。終盤はやや買いが優勢で、147円台前半で推移した。午後5時現在は、147円06~08銭と前日(午後5時、146円99~147円00銭)比07銭の小幅ドル高・円安。
 東京早朝は146円90銭~147円10銭台でこう着。午前9時以降は、国内輸入企業のドル買いが入り、仲値公示にかけては147円40銭付近まで水準を切り上げた。ただ、その後は日経平均株価の大幅安を受けてリスク回避ムードが広がった上、利益確定などの売りも出て、正午に向けては146円80銭台まで値を下げた。
 午後の序盤は新規材料難から146円80銭~147円00銭台の小幅なレンジで推移。中盤にいったん売りが増加し、146円70銭台に下押したが、終盤に入ると買い直され、一時147円20銭付近まで上値を伸ばした。
 前週8月29日に発表された7月の米個人消費支出(PCE)物価指数、8月の米ミシガン大学消費者景況感指数確報値は、いずれも「手掛かり材料とはならなかった」(外為仲介業者)といい、東京時間は動意の乏しい展開が続いた。
 この後の海外時間についても、米国がレーバーデーで休場となるため積極的な売り買いは期待しにくく、「146円台後半から147円台前半のレンジが続く」(FX会社)と予想される。今週はあす以降、ISM製造業PMI、雇用統計など米国の重要経済指標の発表が予定されていることも、市場の見送りムードにつながっている。
 ユーロは対円、対ドルともに上昇。午後5時現在は、1ユーロ=172円44~44銭(前日午後5時、171円58~67銭)、対ドルでは1.1722~1728ドル(同1.1673~1675ドル)。

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