〔NY外為〕円、147円台前半(27日) 2025年08月28日 06時22分

 【ニューヨーク時事】27日のニューヨーク外国為替市場では、米主要経済指標の発表を控えて様子見気分が広がる中、円相場は1ドル=147円台前半で強含んだ。午後5時現在は147円35~45銭と、前日同時刻(147円39~49銭)比04銭の円高・ドル安。
 円売り・ドル買いが先行した海外市場の流れを引き継ぎ、ニューヨーク市場は148円14銭で取引を開始。この日は目立った取引材料がなく、朝方にかけて147円台後半から148円台前半のレンジを弱含みに推移した。
 フランスの政治不安を背景とした対ユーロでのドルの強地合いが対円相場に波及した面もあった。このほか、28日に4~6月期の米GDP(国内総生産)改定値や29日に7月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控え、持ち高調整目的の円売り・ドル買いも入りやすかった。
 ただ、米長期金利が午後にかけて低下に転じると、日米金利差の観点から円の買い戻しが入り、相場は下げ幅を圧縮。円買い・ドル売りの流れに傾いた。
 ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は27日、米CNBCテレビのインタビューで、GDP成長率は減速しているとしつつも、「経済は失速していない」と強調。金融市場では、連邦準備制度理事会(FRB)が9月の金融政策会合で利下げに踏み切るとの期待が膨らんでいるが、「データを見極める必要がある」と述べるにとどまった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1633~1643ドル(前日午後5時は1.1637~1647ドル)、対円では同171円55~65銭(同171円56~66銭)と、01銭の円高・ユーロ安。

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