〔NY外為〕円、147円台後半(25日) 2025年07月26日 07時08分
【ニューヨーク時事】週末25日のニューヨーク外国為替市場では、米国の通商交渉の進展に期待が広がる中で円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=147円台後半に下落した。午後5時現在は147円63~73銭と、前日同時刻(146円93銭~147円03銭)比70銭の円安・ドル高。
欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は25日、貿易問題を巡ってトランプ米大統領と27日に英北部スコットランドで会談することで合意したと明らかにした。週内の日米関税交渉の合意に加え、今後も米国とEUや中国などの貿易相手国の通商交渉が合意に至るとの期待が強まり、円売り・ドル買いが優勢となった。
トランプ氏は24日、連邦準備制度理事会(FRB)本部の改修工事現場を視察した際にパウエルFRB議長の解任は「必要ない」と述べた。FRBの独立性が脅かされ、ドルの信認低下につながるとの警戒感が改めて和らぎ、円を圧迫した。
ただ、午後にかけて米長期金利が低下。日米金利差の観点から円に買い戻しが入り、円相場は下げ幅を一部圧縮した。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1733~1743ドル(前日午後5時は1.1743~1753ドル)、対円では同173円35~45銭(同172円64~74銭)と、71銭の円安・ユーロ高。