〔NY石油〕WTI反落、65ドル台(25日午前) 2025年07月25日 23時16分

 【ニューヨーク時事】週末25日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需給緩和懸念が強まる中で売りが優勢となり、反落している。米国産標準油種WTIの中心限月9月物は午前10時10分現在、前日清算値(終値に相当)比0.41ドル安の1バレル=65.62ドル。
 米メディアは前日、トランプ米政権が米石油大手シェブロンによるベネズエラでの操業を再び許可する方向で検討していると報道。ベネズエラ産の原油が市場に流入すれば需給の緩和につながるとの懸念から原油が売られている。また、外国為替市場では対ユーロでドル買いが優勢。ドル建てで取引される商品の割高感につながり、原油相場を圧迫している。
 一方、米国と欧州連合(EU)との通商合意が近いとの報道を受け、米国とその他の貿易相手国との関税交渉も進展するとの期待が高まっている。米高関税政策に伴う世界的な景気先行き懸念の後退が、買い材料となっている。

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