〔NY外為〕円、一時142円台半ば(23日) 2025年05月24日 06時33分

 【ニューヨーク時事】週末23日のニューヨーク外国為替市場では、米国と欧州連合(EU)の貿易摩擦激化への警戒感から円買い・ドル売りの流れが加速し、円相場は一時1ドル=142円台半ばに上昇した。5月上旬以来約2週間ぶりの高値水準。午後5時現在は142円52~62銭と、前日同時刻(143円91銭~144円01銭)比1円39銭の大幅な円高・ドル安。
 トランプ米大統領は同日、SNSへの投稿でEUからの輸入品に50%の関税を課すべきだと表明した。双方が関税をかけ合う貿易戦争が過熱し、景気減速が避けられないとの懸念が再び浮上。安全資産とされる円を買ってドルを売る動きが先行した。
 米長期金利の低下を受け、日米金利差を意識した円買い・ドル売りも進んだ。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1350~1360ドル(前日午後5時は1.1274~1284ドル)、対円では同162円02~12銭(同162円32~42銭)と、30銭の円高・ユーロ安。

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