〔米株式〕NYダウ9日続伸、564ドル高=貿易摩擦の緩和期待で(2日) 2025年05月03日 05時43分
【ニューヨーク時事】週末2日のニューヨーク株式相場は、米中貿易摩擦の緩和期待を背景に9営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比564.47ドル高の4万1317.43ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は266.99ポイント高の1万7977.73で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は、前日比4376万株減の10億8066万株。
中国商務省はこの日、トランプ米政権が関税交渉を求めてきたことについて「評価を行っている」と述べた。また、中国が一部の米国製品に対し関税の適用除外を非公表で開始したとの報道も受け、市場で「中国が交渉に前向きになっている」(日系証券)との観測が台頭。同日発表された4月の米雇用統計が市場予想よりも強い内容だったことと合わせ、幅広い銘柄の買いを支えた。
投資家が重視するS&P500種株価指数が、トランプ大統領が相互関税を発表した4月2日の水準を回復したことも市場心理に追い風となった。ダウ平均の構成銘柄では、ナイキが3.2%高、キャタピラーとアメリカン・エキスプレスがいずれも3.1%高、スリーエムとエヌビディアがそれぞれ3.0%高。
一方、アップルは前日発表した1~3月期決算が市場予想を上回ったものの、クック最高経営責任者(CEO)が6月以降の関税コストを予測するのは「非常に難しい」と述べたことが嫌気され、3.7%安だった。