〔NY石油〕WTI反落、69.62ドル(26日) 2024年12月27日 05時59分
【ニューヨーク時事】休場明け26日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中国の石油需要が上向くとの期待を背景とした買いにいったんは上昇したものの、あと利食い売りに押され反落した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前営業日(24日)比0.48ドル(0.68%)安の1バレル=69.62ドルだった。3月物は0.41ドル安の69.23ドル。
中国当局が2025年に過去最大となる3兆元(約64兆9000億円)相当の特別債を発行するとの報を背景に、同国のエネルギー需要拡大観測が浮上。午前にかけての相場は買い先行となり、一時70.75ドル付近まで上昇した。世界銀行が26日、24年の中国の経済成長率予測を4.9%に上方修正したと伝わったことも相場を支えた。
ただ、クリスマスに伴い休暇中の市場参加者も多く薄商いとなる中、高値圏では利益確定の売りも出やすく、取引後半は午前の上げ幅を一掃。マイナス圏を軟調に推移した。米エネルギー情報局(EIA)による在庫週報の発表を控え、様子見気分も強かった。25日がクリスマスに伴う祝日となり、EIA週報は2日ずれ込み、米東部時間27日午後1時に発表される。
またトルコの海運会社トライベッカによると、イスタンブールのボスポラス海峡でタンカーがエンジン故障を起こし、南行きの通行が中断されたものの、26日中に再開される見通しだという。
▽ガソリン=反落。中心限月1月物の清算値は1.31セント安の1ガロン=194.58セント。
▽ヒーティングオイル=5営業日続落。1月物の清算値は1.62セント安の1ガロン=220.53セント。