〔米株式〕NYダウ反落、136ドル安=ナスダックは高い(25日午前) 2024年06月25日 23時32分

 【ニューヨーク時事】25日午前のニューヨーク株式相場は、米長期金利の上昇を嫌気した売りに、反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時5分現在、前日終値比136.01ドル安の3万9275.20ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は129.52ポイント高の1万7626.34。
 週内に1~3月期の米国内総生産(GDP)確定値や5月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表、複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官の講演を控える中、これらの内容から今後の金融政策の手掛かりを得ようとの思惑が強く、ダウは寄り付き後にもみ合う場面もあった。
 ただ、米長期金利の上昇が投資家心理の悪化につながり、売りが優勢となる展開。FRBのボウマン理事は25日の講演で、政策金利を「しばらくの間」据え置けばインフレを抑制できるかもしれないが、必要であれば利上げの用意があるとの見解を表明した。
 米民間有力調査会社コンファレンス・ボード(CB)が午前発表した6月の消費者景気信頼感指数100.4と、市場予想(100.0=ロイター通信調べ)を小幅に上回った。発表後も相場は下げ幅を拡大している。
 ダウ構成銘柄を見ると、ホーム・デポ、ウォルマートの小売大手がそれぞれ3%超安、2%超安とダウの下げを先導。化学大手ダウやキャタピラー、ボーイングなど景気敏感株にも売りが出ている。一方、前日にエヌビディアをはじめとする米半導体大手が軒並み下落。この日は値頃感などから、エヌビディアは3%超高で推移しているほか、マイクロン・テクノロジーやクアルコムなど一部の半導体株に買い戻しが入っている。

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