〔米株式〕NYダウ下落に転じる、64ドル安=ナスダックも安い(28日午後2時) 2024年06月29日 03時06分

 【ニューヨーク時事】週末28日のニューヨーク株式市場は、米物価関連指標が小幅鈍化したことを好感した買いに、続伸して始まった。午後に入ってからは米長期金利の上昇やナイキの下落に圧迫され、マイナス圏に転じている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午後2時現在、前日終値比64.75ドル安の3万9099.31ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は17.55ポイント安の1万7841.13。
 米商務省が28日発表した5月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.6%上昇、価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数も前年同月比2.6%上昇だった。全体とコア指数がいずれも市場予想(ロイター通信調べ)と一致したことで、インフレ上振れをめぐる過度の警戒感が和らぎ、午前は買いが先行した。
 一方、ナイキが27日発表した2024年3~5月期決算は減収増益となり、売上高が市場予想を下回った。さらに、25年通期の売上高見通しが市場予想に反してマイナスとなるとの見方を示したことも嫌気され、ナイキは10%超の大幅安。また、米長期金利の上昇を嫌気した売りなども加わり、ダウは午後に入り上げ幅を削り、マイナス圏に沈んだ。

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