〔東京外為〕ドル、147円前後=強めの米指標などで上昇(25日午前9時) 2025年07月25日 09時04分

 25日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、強めの米経済指標などに支援され、1ドル=147円前後に上昇している。日米貿易交渉の合意による先行き不透明感の後退も買い要因。午前9時現在、1ドル=146円99~147円00銭と前日(午後5時、146円40~42銭)比59銭のドル高・円安。
 前日の欧州時間はじり高で推移し、146円60銭台に浮上。いったん緩んだものの、米国時間は最新週の米新規失業保険申請件数が強めとなり、米長期金利が上昇したことに支援され、終盤は147円前後に水準を切り上げた。
 25日東京時間早朝は147円10銭台へと強含んだが、午前9時にかけてはやや伸び悩んでいる。強めの米経済指標で米長期金利が上昇し、「ドル円は底堅い展開が見込まれる」(FX業者)という。ただ、時間外取引で米長期金利は上昇が一服しているほか、週末を控えているため、「積極的には上値は追いにくい」(大手邦銀)という。
 来週に日銀金融政策決定会合を控え、「日米貿易交渉の合意で日銀は追加利上げに動きやすくなった」(運用会社エコノミスト)との思惑も広がっており、「ドル円は底堅いながらも、上げ余地は限定的だろう」(先の大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロも対円は上昇。対ドルは横ばい圏。ECBは政策金利を据え置いたが、予想通りだっため、大きくは相場に響かず。午前9時現在、1ユーロ=172円78~81銭(前日午後5時、172円20~22銭)、対ドルでは1.1754~1755ドル(同1.1761~1762ドル)。

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