日米交渉、妥結急がず=石破首相「国益優先」―トランプ関税 2025年05月02日 11時14分

石破茂首相は2日、トランプ米政権の関税措置を巡る2回目の日米交渉について「一致点を見いだせる状況に今のところなっていない」と述べた。その上で、措置の「撤廃」を求める日本の立場に変わりはないと強調。早期の妥結を優先するあまり国益を損ねてはいけないとの考えを示した。
首相官邸で記者団の質問に答えた。日本側の基本的な姿勢は「ゆっくり急ぐ」だと説明。「国益を譲ってまで早く妥結すればいいものではない」と表明し、あくまで合意内容を重視する方針を示した。
今回の閣僚級協議について「建設的な突っ込んだ議論が行われた」と語ったが、具体的な内容には触れなかった。赤沢亮正経済再生担当相が来月の首脳間合意も視野に入れる意向を示したことに関しては「赤沢氏も(妥結時期は)明確には述べていないはずだ」と指摘。「時期に言及すべきことではない」と訴えた。