〔東京外為〕ドル、149円台後半=買い一巡後は伸び悩む(1日正午) 2025年04月01日 12時04分

 1日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、朝方の買いが一巡した後は1ドル=149円台後半で伸び悩んでいる。朝方には前日の海外市場で買われた流れを受けて一時150円台に乗せたが、その後は戻り売りに押された。日経平均株価が上げ幅を縮小したことも重しとなった。正午現在、149円84~85銭と前日(午後5時、149円14~14銭)比70銭のドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間は東京時間に売られた反動から買い戻され、米国時間の序盤に149円40銭台に浮上した。その後、米景況指数が強めとなったほか、米株反発にも支援され、中盤には一時150円20銭台まで上値を伸ばした。終盤は戻り売りに押され、149円80銭台に伸び悩んだ。
 東京時間の早朝も同水準で推移した。その後、150円10銭台に浮上したが、戻り売りが出て149円90銭台で伸び悩んだ。午前9時前に発表された日銀短観は響かず。午前9時以降、実需筋の売りも出て仲値すぎに149円60銭台に軟化したが、さらなる下押しには至らず、正午前後は149円80銭台に持ち直す展開だった。
 朝方こそ買いが優勢だったが、午前9時以降は「150円前後の上値は重いとの見方から調整的な売りが出た」(為替ブローカー)という。「高く始まった日経平均が上げ幅を縮小させたことも圧迫要因」(同)とされる。もっとも、「積極的な売り材料は見当たらず、全般は149円台後半のレンジ圏にとどまった」(大手邦銀)。午後は、2日に予定される米政権の「相互関税」発表を控え、様子見となりそうだ。
 ユーロは午前9時以降、対円、対ドルでもみ合い。正午現在、1ユーロ=162円18~21銭(前日午後5時、161円53~54銭)、対ドルでは1.0824~0824ドル(同1.0831~0832ドル)。

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