〔東京外為〕ドル、149円台後半=日米株高でリスク選好の買い(18日正午) 2025年03月18日 12時08分

 18日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日米株高に支援され、1ドル=149円台後半に水準を切り上げている。前日の海外市場では米株高が買い材料となったが、東京市場では日経平均株価の大幅高を背景に、改めてリスク選好の買いが強まった。正午現在、149円67~67銭と前日(午後5時、148円84~86銭)比83銭のドル高・円安。
 前日の欧州時間は米長期金利低下を背景に売りが優勢となり、米国時間序盤は148円40銭台に下落。米小売統計などが弱めとなり、148円30銭台に続落した後は米株高を眺めて149円前後に浮上。いったん緩んだ後、米株の上げ幅拡大で買いが再び強まり、終盤は149円10~20銭前後に上値を切り上げた。
 18日東京時間早朝もおおむね同水準で推移した。午前9時以降、やや緩む場面もあったが、実需筋の買いが入り、仲値にかけては149円40銭台に浮上。また、日経平均の上げ幅拡大も追い風となり、正午前後は149円60銭台へと上値を切り上げた。
 前日の米経済指標は弱めとなり、米長期金利は低下したが、日米株高を受けてリスク選好の地合いとなり、「全般的に円売りが広がった」(FX業者)という。また、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の対話に絡んで「ロシア・ウクライナの停戦への期待感からユーロ円が改めて上値を切り上げていることもドル円の押し上げに作用している」(為替ブローカー)と指摘される。目先は、日銀決定会合の結果公表を明日に控えているため、「いったんは上げ一服になるのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロは午前9時以降、対円で堅調。対ドルは小安い。正午現在、1ユーロ=163円27~28銭(前日午後5時、161円88~90銭)、対ドルでは1.0908~0908ドル(同1.0875~0876ドル)。

注目ニュース