〔東京外為〕ドル、149円台前半=リスク選好の買いで上昇(18日午前9時) 2025年03月18日 09時03分
18日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米株高を背景にリスク選好のドル買い・円売りが優勢となり、1ドル=149円台前半に上昇している。午前9時現在、149円39~39銭と前日(午後5時、148円84~86銭)比55銭のドル高・円安。
前日の欧州時間は米長期金利低下を背景に売りが優勢となり、米国時間序盤は148円40銭台に下落。米小売統計などが弱めとなり、148円30銭台に続落した後は米株高を眺めて149円前後に浮上。いったん緩んだ後、米株の上げ幅拡大で買いが再び強まり、終盤は149円10~20銭前後に上値を切り上げた。
18日東京時間早朝もおおむね同水準で推移した後はやや買いが優勢になった。市場では「米株高になびいて日経平均株価も堅調に推移する、との思惑からドル買い・円売りがやや優勢」(為替ブローカー)と指摘される。また、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の対話に絡んで「ロシア・ウクライナの停戦への期待感からユーロ円が上昇していることもドル円の支援要因」(同)との指摘もある。
ただ、日銀決定会合の結果公表を明日に控えているため、「積極的には動きにくい」(大手邦銀)こともあり、「ドル円は買いが入りやすいものの、上げ余地は限られるのではないか」(同)との声が聞かれる。
ユーロは対円を中心に上昇。午前9時現在、1ユーロ=163円11~12銭(前日午後5時、161円88~90銭)、対ドルでは1.0917~0918ドル(同1.0875~0876ドル)。