〔東京外為〕ドル、157円台前半=米主要株価安で下落(14日午前9時) 2025年01月14日 09時13分

 14日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米主要株価の下落などを受けたリスクオフ姿勢で1ドル=157円台前半に下落した。午前9時現在、157円32~32銭と前週末(午後5時、158円38~39銭)比1円06銭のドル安・円高。
 前週末の欧州時間は、日銀が物価見通しを上方修正する公算が大きいとの米ブルームバーグ通信の報道を受け158円40銭台から157円60銭台に急落したが、ショートカバーも入り158円10銭台となった。米国時間の序盤は、好調な雇用統計を受け、一時158円80銭前後に上伸。その後は、米主要株価の下落などから157円20銭台に水準を切り下げた。終盤に向けては、157円80銭を挟んで上下した。週明け13日のアジア時間は、157円20~60銭程度。欧州時間は、米長期金利の低下で157円00銭程度となったが、米国時間には長期金利上昇で買い戻され、157円80銭程度に持ち直した。14日の東京時間の早朝は、米長期金利の低下を眺めて157円10銭台に下落した後、調整買いが入り157円30銭台前後で軟調に推移している。
 東京時間は、午前に氷見野良三日銀副総裁の講演が予定される。日銀の金融政策決定会合を翌週に控え、利上げを示唆する発言が出るのかが注目される。市場では「会見の内容次第では、157円台前半を中心に上下1円程度の値動きが想定される」(外為仲介業者)と声が聞かれた。連休明けで「実需の売買が出やすい」(同)ともみられている。
 ユーロは対円、対ドルで下落。ユーロの対ドル相場は13日の海外市場で、一時2022年11月中旬以来の安値を付けた。「トランプ次期米政権の関税政策を警戒したユーロ売りが進行したが、足元では買い戻しも入っている」(国内証券)という。午前9時現在1ユーロ=161円46~47銭(前週末午後5時、163円09~10銭)、対ドルでは1.0263~0264ドル(同1.0296~0297ドル)。

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