2月以降は上昇基調に 2025年01月14日 14時30分

岩井コスモ証券投資調査部長・有沢正一氏
 足元の株式市場は、トランプ氏の米大統領就任を前に警戒感が強まっている。ただ、日本株を取り巻く状況は決して悪くない。国内経済は緩やかだがしっかりしており、2月以降は上昇基調が出てくるとみている。
 昨年末から年明けにかけて、日経平均株価は値幅の大きい動きが目立った。トランプ氏の大統領就任後も、しばらくは神経質な展開が続くのではないか。今月いっぱいは3万8000~4万円の範囲で動くだろう。ただ、今月下旬以降に公表される国内企業の2024年4~12月期決算で、業績の好調さが確認されれば、株価上昇の原動力となる。日経平均は4万円を下限にした新たなレンジに入っていきそうだ。
 トランプ政権の誕生で、米国の通商政策を中心にリスク要因は尽きないが、国内では賃上げの動きも広がっており、デフレ脱却への道筋は見えてきた。夏場くらいまで、日経平均は4万1000円台での推移を予想する。

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