下値は限定的 2025年01月09日 14時51分

シティグループ証券株式ストラテジスト・阪上亮太氏
 2025年上半期の日経平均株価は横ばい圏での推移となりそうだ。トランプ次期米大統領が掲げる関税政策の行方が見通せない中、米連邦準備制度理事会(FRB)と日銀の金融政策も不透明で買いが入りにくい。だが、日本株は米株に対して出遅れ感があることから下値は限定的だろう。下落しても3万7000円程度とみている。
 少額投資非課税制度(NISA)を活用した資金流入や企業による自社株買いも下値を支えそうだ。24年は海外株、日本株ともに堅調だったため、今年もNISAを利用した買いは広がるだろう。さらに、国民民主党が主張する「年収の壁」の見直しが実施されれば、日本独自のプラス材料になり得る。ただ、米景気後退懸念が強まると一段安となるかもしれない。
 米新政権の政策に対する不透明感が払拭され、企業業績の堅調さが確認されれば一段高となり、25年末には4万6000円まで上昇するだろう。

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