関税嫌なら「米の51番目の州に」=トランプ氏、カナダ首相に冗談 2024年12月04日 14時22分

カナダを挑発するトランプ次期米大統領(トランプ氏のSNSより)
カナダを挑発するトランプ次期米大統領(トランプ氏のSNSより)

 【ワシントン時事】米FOXテレビは2日、トランプ次期大統領が先月29日にカナダのトルドー首相と会談した際、トランプ氏が掲げる関税措置に耐えられないなら「米国の51番目の州になるべきだ」と冗談を飛ばしたと報じた。トランプ氏は不法移民や麻薬流入への対抗措置として、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を課すと宣言している。
 3時間余りの会談で、両者は貿易問題や国境警備について協議。トルドー氏が「25%関税はカナダ経済を壊滅させる」と翻意を促すと、トランプ氏は自国の貿易赤字に触れ「米国から搾取しなければ生き残れないのか」と迫った。さらに「首相の方が良い肩書だが、州知事になることもできる」とトルドー氏に語ったという。
 会談に同席したカナダのルブラン公安相は3日、記者団に「(トランプ氏は)私たちをからかったのであり、真面目な発言ではない」と説明。「指導者が冗談を交わせる温かい関係にあるのは良いことだ」と述べた。
 トランプ氏は3日、カナダ国旗の横に立つ自身の画像と共に「おお、カナダ!」とSNSに投稿。反応を楽しんでいる様子だ。 

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