〔東京外為〕ドル、149円台後半=買い一巡後やや伸び悩む(4日正午) 2024年12月04日 12時04分

 4日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の買いが一巡した後は1ドル=149円台後半でやや伸び悩んでいる。一時150円台を回復したが、戻り売りが出た。正午現在、149円77~77銭と前日(午後5時、150円00~01銭)比23銭のドル安・円高。
 前日の海外市場では、欧州時間は売り優勢で、149円60銭に下落。米国時間は序盤に韓国の戒厳令宣言が伝えられ、148円60銭台まで急落した。この水準では買い戻しが入り、149円50銭前後に戻した。終盤は反落する場面もあったが、戒厳令が解除されたことで買い戻され、149円60銭前後に浮上した。
 東京時間に入ってからは午前9時以降、実需筋の買いが優勢となり、仲値すぎにかけて150円00~05銭前後に浮上。ただ、さらに上値を追うには至らず、徐々に戻り売りに押され、正午前後は149円80銭前後に伸び悩んだ。
 市場では「韓国の戒厳令宣言と解除は短期間にドル円を揺さぶっただけで、とりあえずは消化済みになったのではないか」(大手邦銀)と受け止められている。仲値にかけては「実需筋のフローが入って上値を切り上げた」(同)が、「さらに買い上がる材料は見当たらず、買い一巡後は戻り売りが優勢だった」(為替ブローカー)。
 午後は、日本時間の今夜に11月のADP全米雇用報告や11月のISM米サービス業PMIなどを控え、「様子見ムードが強まる」(先の大手邦銀)とみられている。
 ユーロは午前9時以降、対円で小安い。対ドルは小動き。正午現在、1ユーロ=157円26~27銭(前日午後5時、157円46~48銭)、対ドルでは1.0499~0500ドル(同1.0498~0498ドル)。

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