〔東京外為〕ドル、158円台前半=買い一巡後は伸び悩む(17日正午) 2024年07月17日 12時03分

 17日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、買いが一巡した後は1ドル=158円台前半で伸び悩んでいる。正午現在、1ドル=158円41~42銭と前日(午後5時、158円48~51銭)比07銭の小幅ドル安・円高。
 ドル円は早朝、前日の海外市場でやや売られた流れを受け、158円30銭台で取引された。午前9時以降、実需筋の買いがやや優勢となり、仲値過ぎにかけて158円40銭前後に上昇。ただ、同水準では戻り売りに押され、正午前後は158円30銭台と午前9時前後とほぼ同水準に押し戻されている。
 前日の海外市場では、欧州時間はいったん158円60銭前後に浮上したが、米国時間の序盤は158円20銭台に反落。その後、強めの米小売売上高を受けて、一時158円80銭台まで買われた。中盤以降は米長期金利の低下に圧迫され、終盤は158円30銭台に伸び悩んだ。東京時間の早朝も同水準で推移した。
 東京時間は「いったん買いのフローが入ったが、特段の買い材料は見当たらない」(FX業者)こともあり、買い一巡後は戻り売りに押された。本日分の日銀の資金需給見通しからは、12日に2兆円程度の介入が実施された可能性が高いことが判明したこともあり、「積極的には上値を追いにくいムードが強い」(大手邦銀)と指摘される。目先は「決め手となる材料がなく、引き続き現行水準を中心にもみ合うのではないか」(同)との声が聞かれる。
 ユーロは午前9時以降、対円で強含み。対ドルは小動き。正午現在、1ユーロ=172円72~76銭(前日午後5時、172円74~75銭)、対ドルでは1.0904~0905ドル(同1.0899~0899ドル)。

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