〔米株式〕ダウ反発、344ドル高=米雇用統計を好感(3日) 2025年07月04日 03時19分
【ニューヨーク時事】3日のニューヨーク株式相場は、堅調な米雇用統計が好感されて反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比344.11ドル高の4万4828.53ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は207.97ポイント高の2万0601.10と、連日で史上最高値を更新して引けた。
投資家が重視するS&P500種株価指数も過去最高値を突破して取引を終えた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比5億1723万株減の6億8252万株。
この日発表された6月の米雇用統計は、就業者数の伸びが市場の事前予想を上回り、失業率も前月から低下した。米景気に対する楽観が広がり、ダウ平均、ナスダックともに買いが加速した。
米半導体大手エヌビディアは1.3%高の159.34ドルと、史上最高値を塗り替えて終了した。一時2.4%高まで上昇し、時価総額は米アップルが昨年末に付けた3兆9150億ドル(約568兆円)を上回る場面があった。
雇用統計の市場予想からの上振れを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による7月の利下げ観測はほぼ消え、9月利下げ期待もやや後退した。ただ、市場参加者は「州政府や自治体の教育部門の採用が強かった一方、民間の就業者数は予想を下回った。実際の内容はそれほど強くない」(日系証券)との指摘が聞かれた。
ダウ平均の他の構成銘柄は、トラベラーズが2.6%高、JPモルガン・チェースが1.9%高、ボーイングとシスコシステムズがいずれも1.8%高、アマゾン・ドット・コムとマイクロソフトがそれぞれ1.6%高。