参院選の在外投票始まる=アジアでも一票【25参院選】 2025年07月04日 11時40分

【ソウル、北京、台北時事】参院選が公示されたのを受け、海外の日本大使館などで4日、在外投票が始まった。韓国・ソウルの日本大使館では午前9時半(日本時間同)に受け付けを開始し、在留邦人が票を投じた。
鹿児島県出身で、ソウルに住む大学院生の前田直哉さん(27)は「トランプ米政権との関税交渉が続き不安定な国際情勢の中で、(日本の)政権が安定してほしい。日韓の協力関係も維持してもらいたい」という思いで投票に訪れた。
中国・北京の日本大使館でも4日朝から受け付けが始まった。投票を終えた北京在住の男性(38)は「世界や日本が不安定化する中、少しでも日本が変わればとの思いを込めた」と話した。男性会社員(54)は「妻と娘を帯同しているので安全のことも考えて投票した」と述べた。
台湾では、今回の参院選から日本台湾交流協会台北事務所(大使館に相当)で在外投票が可能となり、4日午前から在留邦人の有権者が次々と投票に訪れた。台北のほか南部・高雄の同協会高雄事務所(総領事館に相当)でも投票できる。
在外投票は海外に住む邦人が国政選挙に投票できる制度。在韓日本大使館の担当者は「政治に参加する機会をぜひ利用してほしい」と呼び掛けている。
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