〔NY外為〕円、144円台後半(17日朝) 2025年06月17日 22時15分

 【ニューヨーク時事】17日午前のニューヨーク外国為替市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を翌日に控えて様子見ムードが広がる中、円相場は1ドル=144円台後半で小動きとなっている。午前9時05分現在は144円70~80銭と、前日午後5時(144円74~84銭)比04銭の円高・ドル安。
 米商務省が発表した5月の小売売上高は前月比0.9%減と、市場予想(ロイター通信調べ)の0.7%減を下回った。変動の激しい自動車・同部品を除くと0.3%減と、予想(同0.1%増)に反して減少した。米消費の減速傾向が示されたことで米景気先行きに警戒感が広がり、一時円買い・ドル売りが優勢となる場面もあった。
 ただ、FOMCの結果発表やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見を翌日に控えて積極的な商いが手控えられ、円相場は144円台後半で伸び悩んでいる。日銀は17日、大方の予想通り政策金利の据え置きを決定。ただ植田和男総裁が記者会見で利上げに慎重な姿勢を示したことが円の重荷となっている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1550~1560ドル(前日午後5時は1.1554~1564ドル)、対円では同167円30~40銭と、前日午後5時と同水準。

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