〔米株式〕NYダウ大幅反発、一時600ドル高=ナスダックも高い(6日午前) 2025年06月06日 23時12分
【ニューヨーク時事】週末6日午前のニューヨーク株式市場は、米就業者数の増加幅が市場予想を上回ったことを好感した買いに、大幅反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比で一時600ドルを超えた。ダウ平均は午前10時現在、前日終値比557.42ドル高の4万2877.16ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は259.90ポイント高の1万9558.35。
米労働省が6日発表した5月の雇用統計によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比13万9000人増だった。伸びは4月(14万7000人増、改定)から小幅に鈍化したものの、市場予想(13万人増)を上回った。失業率は4.2%と横ばいだった。市場が懸念していたほど米雇用の減速が見られなかったことで買い安心感が広がった。週内に発表された米民間雇用サービス会社ADPの5月全米雇用報告や、米労働省の新規失業保険申請件数が低迷し、市場では米雇用情勢の先行きに懸念が強まっていた。
個別銘柄では、アメリカン・エキスプレスやビザ、ゴールドマン・サックスのほか、エヌビディア、キャタピラーに買いが入る一方、ウォルマートやナイキ、マクドナルドなどが伸び悩んでいる。ダウ30種構成銘柄以外では、前日急落したテスラに安値を狙った買い戻しが入っている。