〔NY外為〕円、144円台後半(6日朝) 2025年06月06日 22時30分

 【ニューヨーク時事】6日午前のニューヨーク外国為替市場では、堅調な米雇用統計を受けて、円売り・ドル買いが加速し、円相場は1ドル=144円台後半に下落している。午前9時現在は144円60~70銭と、前日午後5時(143円57~67銭)比1円03銭の大幅な円安・ドル高。
 ニューヨーク市場は、144円台前半で取引を開始。米労働省が朝方発表した5月の雇用統計によると、景気動向を反映する非農業部門の就業者数は前月比13万9000人増と、市場予想(13万人増=ロイター通信調べ)を若干上回った。失業率は4.2%と、前月から変わらず。市場予想(ロイター通信調べ)と一致した。雇用情勢は引き続き底堅さを維持しているとの見方から、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測がやや後退。米長期金利の指標である10年債利回りが4.46%近辺に上昇する中、円売り・ドル買いが進み、円は144円台後半にレンジを切り下げた。
 この日午前は、FRBのボウマン理事が講演する予定。米連邦公開市場委員会(FOMC)を17、18両日に控え、FRB当局者は7日から金融政策に関する対外発言を控える「ブラックアウト期間」に入る。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1390~1400ドル(前日午後5時は1.1438~1448ドル)、対円では同164円80~90銭(同164円20~30銭)と、60銭の円安・ユーロ高。

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