〔米株式〕ダウ4日続落、256ドル安=関税懸念で(23日) 2025年05月24日 05時49分
【ニューヨーク時事】週末23日のニューヨーク株式相場は、トランプ米大統領が発表した新たな関税措置への懸念が重荷となり、4日続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は256.02ドル安の4万1603.07ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は188.52ポイント安の1万8737.21で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比6442万株減の10億0452万株。
トランプ氏はこの日、欧州連合(EU)からの輸入品に50%の関税を課すべきだと表明したほか、米アップルにも関税を適用すると述べた。発言を受けてアップルなどIT大手を中心に売られ、ダウ平均は一時500ドル超安を付けた。
今月はトランプ関税に対する懸念の緩和に伴い株価は回復基調だったが、今週は米国の財政悪化不安が台頭。長期金利が急上昇し、株価を下押しした。さらに関税の脅威も再燃し、ダウ平均は週間で1051.67ドル安となった。
この日、ダウの構成銘柄では、クラウドデータ管理企業インフォマティカの買収交渉を再開したと報じられたセールスフォースが3.6%安。アップルが3.0%安、ナイキが2.1%安。一方、シェブロンとコカ・コーラがいずれも0.9%高。