〔東京外為〕ドル、151円台=3カ月ぶり、米金利上昇で(22日午後5時) 2024年10月22日 17時14分

 22日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利上昇に沿って、1ドル=151円台前半と約3カ月ぶりの高値を付けた。午後5時は、151円00~01銭と前日(午後5時、149円83~84銭)比1円17銭のドル高・円安。
 午前は、日経平均株価の大幅下落でドル売り・円買いが優勢となり、150円50銭付近へ下落。その後は、時間外取引での米長期金利上昇を受けて、150円80銭台に上昇した。
 午後は、米長期金利の一段の上昇を眺めて、151円10銭付近へ上伸。その後は、151円台に乗せた達成感から、利益確定や持ち高調整の売りが優勢となり、150円60銭~151円05銭付近で推移した。
 米長期金利は、米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利し、インフレが再燃するとの見方などから4.2%台と7月下旬以来、約3カ月ぶりの高水準を付けた。FRB高官が利下げペースは緩やかになるとの見解を示したことも、金利上昇圧力を強めた。
 ドル円は、米長期金利に歩調を合わせ、約3カ月ぶりの高値水準に回復。また、衆院選で与党が過半数割れとなる可能性を示唆した報道が相次いだことから、「政局混乱により、日銀は追加利上げできないとの思惑が浮上した」(外為仲介業者)との指摘もあった。
 テクニカル面では、7月上旬の高値161円台後半から9月中旬の安値139円台半ばまでの下落幅の半値戻しを達成。目先、200日移動平均線の151円30銭水準を上抜けば、「155円台が視野に入る」(国内銀行)と、一段の上昇を見込む声が出ている。
 ユーロは対円で上昇、対ドルは下落。午後5時は、1ユーロ=163円63~64銭(前日午後5時、162円55~56銭)、対ドルでは1.0836~0836ドル(同1.0848~0848ドル)。

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