〔NY外為〕円、150円台後半=一時2カ月半ぶり安値(21日) 2024年10月22日 06時24分

 【ニューヨーク時事】週明け21日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を眺めて円売り・ドル買いが広がり、円相場は1ドル=150円台後半に下落した。午後5時現在は150円77~87銭と、前週末同時刻(149円48~58銭)比1円29銭の大幅な円安・ドル高。
 円安・ドル高地合いとなった海外市場の流れを引き継ぎ、この日のニューヨーク市場は149円93銭で取引を開始。米長期金利の指標である10年債利回りの上昇を受け、円売り・ドル買いが終日優勢となり、一時150円88銭まで下落し、約2カ月半ぶりの安値水準を付ける場面もあった。来月の米大統領選でトランプ前大統領が再選される可能性を背景にしたドル買いも入ったもよう。
 米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが午前発表した9月の景気先行指標総合指数は99.7となり、前月比0.5%低下した。市場予想(0.3%低下=ロイター通信調べ)も下回ったものの、相場への影響は限定的だった。
 一方、米ダラス連邦準備銀行のローガン総裁は21日の講演で、米経済動向が想定通りとなる場合、連邦準備制度理事会(FRB)による「一層中立的な水準への緩やかな利下げ」が、雇用最大化と物価安定の目標達成を促すとの見解を示した。CMEグループのフェドウオッチによると、市場ではFRBが11月に政策金利を0.25%引き下げる確率は8割程度織り込まれている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0809~0819ドル(前週末午後5時は1.0862~0872ドル)、対円では同163円03~13銭(同162円45~55銭)と、58銭の円安・ユーロ高。

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