〔米株式〕ダウ反落、344ドル安=利益確定売り膨らむ(21日) 2024年10月22日 05時42分

 【ニューヨーク時事】週明け21日のニューヨーク株式相場は、史上最高値を連日更新した反動から利益確定の売りが膨らみ、4営業日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比344.31ドル安の4万2931.60ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は50.46ポイント高の1万8540.01で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比6240万株減の8億1513万株。
 ダウは取引開始直後に下落した。比較的好調な金融決算などを受けて前週に3日連続で最高値を記録し、高値警戒感から売りが出やすい地合いだった。連邦準備制度理事会(FRB)による利下げペースが鈍るとの見方を背景に米長期金利が上昇したことも相場の重荷となった。
 一方、米半導体大手エヌビディアは4%高と、ナスダックをけん引した。生成AI(人工知能)向け半導体の需要が底堅さを保つとの観測から買われた。
 ダウ構成銘柄は、ゴールドマン・サックスが2.0%安、ホーム・デポが2.1%安、ビザが1.3%安。労働組合に35%の賃上げを提示し、ストライキ終結を目指すボーイングは3.1%高、アップルは0.6%高、ユナイテッドヘルス・グループは0.3%高だった。

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