〔NY金〕5日続伸、2738.90ドル=中東情勢緊迫化で最高値更新(21日) 2024年10月22日 03時33分

 【ニューヨーク時事】週明け21日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、中東情勢の緊迫化を背景に買われ、5営業日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前週末比8.90ドル(0.33%)高の1オンス=2738.90ドルと、前週末に付けた史上最高値を塗り替えた。
 イスラエル軍は20日夜から21日未明にかけて、レバノン国内の金融機関の関連施設数十カ所を空爆。イスラエルがイランによる大規模ミサイル攻撃の報復を明言している上、イスラエルはパレスチナ自治区ガザやレバノンでも軍事的攻勢を一段と強めている。中東情勢が緊迫する中、安全資産とされる金には引き続き買いが入りやすい。
 ただ、米長期金利の上昇を背景に金利を生まない資産である金塊の投資妙味が後退し、金塊相場の上値は限定的だった。対ユーロでのドル高もドル建てで取引される商品の割高感につながり、金の上値を抑えた。

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