米大手31行「十分な資本確保」=健全性審査で―FRB 2024年06月27日 10時42分

米連邦準備制度理事会(FRB)本部=ワシントン(EPA時事)
米連邦準備制度理事会(FRB)本部=ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は26日、米国の大手銀行31行を対象にした2024年のストレステスト(健全性審査)の結果を発表した。著しい景気後退に陥った場合でも、全行が健全性を示す中核的自己資本比率の最低要件を上回ると試算。バー副議長(金融規制担当)は「十分な資本を確保している」と評価した。
 審査では、前年とほぼ同様の「深刻な景気後退」を想定。失業率が10%に上昇し、商業用不動産価格が40%下落、株価も50%超下落したと仮定し、銀行の損失や資本状況を調べた。
 審査結果によると、大手31行合計で6850億ドル(約110兆円)の損失が発生。損失吸収後の中核的自己資本比率は2.8ポイント低下するものの、最低要件(4.5%)を上回る9.9%を確保できるとした。対象行に邦銀は含まれていない。 

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