【ワシントン時事】国際通貨基金（ＩＭＦ）のチーフエコノミスト、ピエール・オリビエ・グランシャ氏は３０日の記者会見で、米欧の主要中央銀行の金融政策に関し、利下げへ「あと一歩のところにいる」との見方を示した。米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）や欧州中央銀行（ＥＣＢ）などが「今年後半まで利下げを遅らせる」と予想した。
グランシャ氏は「多くの指標が速やかなインフレ低下を示している」と分析。ただ、サービス価格の上昇が依然として根強く、一部では賃金も堅調な伸びを保っていると指摘した。その上で、まだ利下げを開始するタイミングではないとの認識を明らかにした。
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