6月12日、FRB声明=FF金利、5.25~5.50%に据え置く 2024年06月13日 07時51分
米連邦準備制度理事会(FRB)は、6月11日、12日の連邦公開市場委員会(FOMC)において決定した金融政策について声明を発表しました。同時にFOMC参加メンバーが提示した経済見通しを公表しました。
- フェデラルファンド金利の目標レンジを5.25~5.50%に据え置くことを決定
- インフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信できるまでFF金利を引き下げることは適切ではない
- 財務省証券、政府機関債および政府系不動産担保証券の保有量の削減を継続する。
FOMC声明文(全文) 2024年6月12 日14時(米東部時間)発表
[日本語訳 ゴールデンチャート社]
最近の経済指標によると、経済活動は堅調なペースで拡大を続けています。雇用の増加は力強く、失業率は低水準で推移しています。インフレ率はこの1年で緩和しましたが、依然高水準にあります。ここ数カ月、当委員会のインフレ目標2%に向けた前進は緩やかなものでした。
当委員会は、長期的な視野に立って「最大雇用」と2%のインフレ率の達成を目指しています。当委員会は、雇用とインフレの目標達成に対するリスクは、この1年間でより良いバランスに向かっていると判断しています。経済見通しは不透明であり、当委員会のインフレ・リスクへの関心は依然として高い状態にあります。
当委員会は、その目標を達成するためフェデラルファンド金利(FF金利)の目標レンジを5.25〜5.50%に維持することを決定しました。当委員会は、フェデラル・ファンド金利の目標レンジの調整を検討する際、入ってくるデータ、進展する見通し、およびリスクのバランスを注意深く評価します。当委員会は、インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信が深まるまで、目標レンジを引き下げることは適切ではないと考えています。さらに、財務省証券、政府機関債および政府系不動産担保証券の保有残高の削減を継続します。当委員会は、インフレ率を2%の目標に戻すことに重い責任を託されています。
金融政策の適切なスタンスを評価する上で、当委員会は引き続き、経済見通しに関する情報の影響を監視します。当委員会の目標達成を妨げる可能性のあるリスクが出現した場合、当委員会は金融政策のスタンスを適宜調整する用意があります。当委員会の評価は、労働市場の状況、インフレ圧力とインフレ期待、金融および国際情勢に関する読みなど、幅広い情報を考慮に入れます。
金融政策決定に賛成したのは、ジェローム・H・パウエル議長、ジョン・C・ウィリアムズ副議長、トーマス・I・バーキン、マイケル・S・バー、ラファエル・W・ボスティック、ミシェル・W・ボウマン、リサ・D・クック、メアリー・C・デイリー、フィリップ・N・ジェファーソン、アドリアナ・D・クグラー、ロレッタ・J・メスター、クリストファー・J・ウォラーの各氏でした。
[ゴールデン・チャート社]
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FRB声明(原文)