24年内の利下げ「適切」=据え置き長期化の可能性も―米FOMC要旨 2024年01月04日 08時27分

 【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は3日、2023年12月12、13両日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。会合参加者は、政策金利が今回の利上げ局面の「ピーク近辺」にあるとの見解で一致。ほぼすべての参加者が「24年末までにより低い金利水準が適切」と予想した。一方、金利据え置き長期化の可能性も指摘された。
 昨年12月の会合では、政策金利を年5.25~5.5%に3会合連続で据え置くことを決定。会合参加者の政策金利見通しでは、24年内に0.25%の幅で3回の利下げを行うシナリオも示された。
 参加者はおおむね、指標次第で政策を決める重要性を強調。インフレ率が2%の目標へ確実に向かうまで「当面は景気抑制的なスタンスを維持する政策が適切」であることを再確認した。一部は、現行水準での金利据え置きが「現在の想定よりも長期に及ぶ」ことが妥当になり得るとの見方を示した。 

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