しばらくはレンジ相場 2025年02月07日 14時22分
光世証券エグゼクティブ・マネージャー西川雅博氏
日経平均株価は昨年９月ごろから３万８０００～４万円を行き来するレンジ相場が続いている。今後も下値への不安があまりない半面、株価を大きく押し上げる材料にも乏しく、同様の展開がしばらく続きそうだ。
最大の懸念であるトランプ米政権に関しては、早くも関税措置などでディール（取引）を迫って他国を揺さぶる手法が目立つ。しかし、トランプ氏といえども最終目的として「グローバル経済を前提にした持続的成長の実現」からは逸脱できないだろう。米経済や株価を大きく損ねる政策は回避するとみている。
国内では、日銀が１月に追加利上げしたが大きな波乱はなかった。この実績は、今後の利上げ局面でも日本株にとってプラスになる。日経平均は今年前半に一時的に４万２０００円をうかがう可能性もある。一方、現在のレンジ相場を上方に突破するような日本経済の潜在成長力はまだ期待できない。