〔米株式〕NYダウ、もみ合い=ナスダックは安い(22日午前) 2025年07月22日 23時40分
【ニューヨーク時事】22日午前のニューヨーク株式相場は、米国と主要貿易相手国による関税交渉の行方に注目が集まる中、もみ合っている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時15分現在、前日終値比22.80ドル高の4万4345.87ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は125.41ポイント安の2万0848.76。
日本や欧州連合(EU)を中心に通商協議の難航が伝えられる中、新たな「相互関税」が適用される8月1日を前に交渉の行方を見極めたいとの見方から、売り買いが交錯している。ベセント米財務長官は22日、FOXビジネスのインタビューで、中国との閣僚級の貿易協議について28~29日にスウェーデンのストックホルムで開くと明らかにした。8月12日に設定している一部関税の停止期限を延長する可能性を協議される予定だという。
一方で、ナスダックや投資家が重視するS&P500種株価指数は前日にそれぞれ史上最高値を更新、高値警戒感が強まる中でこれまで買い進まれた銘柄を中心に利益確定の売りも出やすく、相場の上値は重い。
個別銘柄では、コカ・コーラが22日発表した2025年4~6月期決算は増収増益となったものの、売りが先行している。アムジェン、メルクなどのヘルスケアが買われる一方、エヌビディア、ボーイング、シャーウィン・ウィリアムズが安い。ダウ構成銘柄以外では、ゼネラル・モーターズ(GM)が下落。4~6月期決算がトランプ政権による高関税政策の影響で大幅減益となったことが嫌気されている。