〔NY外為〕円、148円近辺(13日朝) 2025年05月13日 22時09分
【ニューヨーク時事】13日午前のニューヨーク外国為替市場では、米インフレの落ち着きを示す経済指標の発表を背景に円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=148円近辺に上昇している。午前9時現在は148円00~10銭と、前日午後5時(148円40~50銭)比40銭の円高・ドル安。
加藤勝信財務相は13日、「米財務長官と引き続き為替を議論する」と発言。これを背景に米国側から円安是正が要請されるとの警戒感がくすぶる中、ニューヨーク市場は円高・ドル安が優勢となった海外市場の流れを引き継いだ。
米労働省が朝方発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.3%上昇と、伸び率は前月(2.4%上昇)から鈍化。3カ月連続で縮小し、2021年2月以来、約4年ぶりの低水準となった。市場予想も下回った。総合に加え、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数も、前月比では、予想を下回った。インフレの鈍化を示唆する内容を受け、発表直後、市場はドル売りで反応。円は一時上げ幅を拡大した。
一方、米中貿易合意を背景にドルの下値も堅く、円の上値は重い展開となっている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1120~1130ドル(前日午後5時は1.1082~1092ドル)、対円では同164円60~70銭(同164円59~69銭)と、01銭の円安・ユーロ高。