〔東京外為〕ドル、147円台後半=利益確定売りでいってこい(13日午後5時) 2025年05月13日 17時04分
13日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、利益確定売りなどで上げ幅を削り、1ドル=147円台後半でいってこいだった。午後5時現在は、147円85~87銭と前日(午後5時、147円91~93銭)比06銭の小幅ドル高・円安。
午前は、前日の海外市場で約1カ月ぶりのドル高・円安水準を付けたことから、国内輸出企業や利益確定などの売りが優勢となり、147円70銭台に下落した。
午後は、手掛かり材料が乏しい中、日経平均株価や米長期金利の動向を眺めながら、147円60~90銭で一進一退だった。
海外市場では、米中の関税引き下げ合意を好感して買いが強まり、148円台後半と約1カ月ぶりの高値を付けたが、東京市場は値を削る展開だった。上昇スピードが速かったため、利益確定売りなどが膨らみ、148円台を維持できなかった。
また、米中合意で不透明感が後退したため、日銀は利上げしやすくなったとの見方が広がったほか、加藤財務相の「米財務長官と引き続き為替を議論する」との発言を受けて、米側から円安是正を求められるとの思惑も、ドル売り・円買い材料になったとみられる。市場関係者からは「足元、米中の関税合意を好感した円安も、その後は円高に転じる可能性がある」(シンクタンク)との声が聞かれた。
米国時間に4月のCPIが発表される。市場予想(ロイター調査)では、前月比0.3%上昇と前月の0.1%低下からプラスに転じる。コアは0.3%上昇と前月の0.1%上昇から加速するもよう。
ユーロは対円、対ドルで上昇。午後5時は、1ユーロ=164円34~34銭(前日午後5時、164円25~27銭)、対ドルでは1.1115~1115ドル(同1.1104~1104ドル)。