〔米株式〕NYダウ続伸、243ドル高=ナスダックも高い(1日午前) 2025年05月01日 23時30分
【ニューヨーク時事】1日午前のニューヨーク株式市場は、前日に好決算を発表したマイクロソフト主導で続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時15分現在、前日終値比243.79ドル高の4万0913.15ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は294.89ポイント高の1万7741.23。
マイクロソフトが前日の引け後に発表した2025年1~3月期決算は売上高と純利益がいずれも四半期として過去最高を更新、市場予想をともに上回った。生成AI(人工知能)の開発基盤を提供するクラウド事業の売上高の伸びが前四半期から加速した。これを受けて、AIで競合するエヌビディアも大幅高となり、米株をけん引。メタ(旧フェイスブック)の1~3月期決算も売上高、1株当たり利益がともに市場予想を上回る好調な決算となり、投資家心理の改善につながっている。
ただ、前日発表された1~3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は前期比0.3%減と、3年ぶりのマイナス成長となった。米景気の落ち込みが警戒されており、4万1000ドルの節目を前に上値は重い。この日発表された4月26日までの新規失業保険申請件数は2週連続で悪化した。米サプライ管理協会(ISM)が発表した4月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は48.7と、市場予想(ロイター通信調べ)の48.0をわずかに上回った。
個別銘柄では、マイクロソフトのほか、セールスフォース、アマゾン・ドット・コムなどが上昇。一方で、低調な1~3月期決算や既存店売上高を発表したマクドナルドが下落している。ダウ構成銘柄以外ではテスラがもみ合い。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は4月30日、テスラの取締役会がマスク最高経営責任者(CEO)の交代を検討していたと報じたが、テスラのデンホルム会長は1日、SNSでこの報道を否定した。