円大幅安、一時144円台後半=日銀の利上げ観測後退―東京市場 2025年05月01日 19時04分

日銀本店=東京都中央区
日銀本店=東京都中央区

 1日の東京外国為替市場で円相場は一時1ドル=144円74銭と、約3週間ぶりの水準まで大幅下落した。日銀が政策金利を据え置き、2025、26年度の実質GDP(国内総生産)成長率と物価の見通しを下方修正。早期の追加利上げ観測が後退して円売り・ドル買いが優勢となった。
 植田和男日銀総裁は記者会見で、米関税政策の影響について「不確実性は極めて高い」と強調。物価と賃金の上昇率が「伸び悩みの状態に入る」との見方を示し、市場で「今後の利上げに慎重姿勢だった」(国内銀行)と受け止められた。午後5時現在は144円35~36銭と、前日比1円58銭の円安・ドル高。
 債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債(第378回債)の流通利回りが1.260%に低下(債券価格は上昇)する場面もあった。 

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