〔NY石油〕WTI反発、82ドル台(17日午前) 2024年07月17日 23時49分

 【ニューヨーク時事】17日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ドル下落に伴う割安感などを手掛かりに反発している。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は午前10時40分現在、前日清算値(終値に相当)比1.33ドル高の1バレル=82.09ドル。
 11月の米大統領選の共和党候補に指名されたトランプ前大統領は、16日配信のメディアインタビューで、対円や対人民元でのドル高が国内の輸入企業にとって大きな負担になっていると発言。これを受けて対主要通貨でドルが売られ、割安感の生じた原油などの商品が物色された。
 また、ロイター通信によると、米石油協会(API)が16日夕に発表した12日までの週の石油在庫統計で、米原油在庫が440万バレル減を記録。市場予想(3万バレル減=ロイター通信調べ)を大幅に上回る取り崩しだったことも重なり、相場は一時82.35ドル付近まで上昇した。
 その後、米エネルギー情報局(EIA)が公表した週報でも、米原油在庫は490万バレル減を示した。しかし、ガソリン在庫は330万バレル増、ディスティレート(留出油)は350万バレル増と、それぞれ市場予想の160万バレル減、80万バレル減に反して積み増しとなり、買いの勢いは若干失速している。

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