〔NY外為〕円急伸、156円台半ば(17日朝) 2024年07月17日 22時20分

 【ニューヨーク時事】17日午前のニューヨーク外国為替市場では、河野太郎デジタル相による日銀の利上げ要請発言を受けて円買い・ドル売りが加速した流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=156円台半ばに急伸している。午前9時現在は156円50~60銭と、前日午後5時(158円26~36銭)1円76銭の大幅な円高・ドル安。
 河野氏は17日、米ブルームバーグ通信とのインタビューで、過度の円安を懸念しているとした上で、食料品やエネルギー価格などを引き下げるため日銀に利上げを求めた。一方、11月の米大統領選の共和党候補に指名されたトランプ前大統領は、前日公表された同通信とのインタビューで、米国はドル高により「大きな問題を抱えている」と発言した。日米両国の要人から、円安・ドル高の修正を求める発言が相次いだことで、海外市場では円買い・ドル売りの流れが加速。市場では、日本政府・日銀による為替介入を警戒する声も聞かれた。
 米商務省が17日の朝方に発表した6月の住宅着工件数は前月比3.0%増加の135万3000戸と、市場予想(ロイター通信調べ)の130万戸を上回ったが、値動きは限定的だった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0940~0950ドル(前日午後5時は1.0894~0904ドル)、対円では同171円20~30銭(同172円57~67銭)と、1円37銭の大幅な円高・ユーロ安。

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