大企業景況感、3期ぶりプラス=供給制約緩和で自動車改善―7~9月期 2022年09月13日

 財務省と内閣府が13日発表した7~9月期の法人企業景気予測調査によると、大企業全産業の景況判断指数はプラス0.4となった。プラスは3四半期ぶり。中国・上海のロックダウン(都市封鎖)を背景とする供給制約が緩和され、自動車関連など製造業の企業心理が改善した。
 景況判断指数は、自社の景況が直前の3カ月間と比べて「上昇」と回答した企業の割合から「下降」と答えた割合を引いた値。調査は8月15日時点。
 業種別では製造業がプラス1.7(前回調査はマイナス9.9)。自動車の減産回復や半導体製造装置の需要増が寄与した。非製造業はマイナス0.2(同プラス3.4)。資源高・円安に伴う仕入れ価格の高騰を受け小売業が悪化、小幅ながら2期ぶりのマイナスとなった。 

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