対ロや移民で協力強化=「欧州政治共同体」45カ国首脳ら―英 2024年07月18日 19時24分
【オックスフォードシャー(英南部)時事】欧州連合(EU)の加盟・非加盟国でつくる「欧州政治共同体」第4回首脳会合が18日、英南部オックスフォードシャーのブレナム宮殿で開かれた。ロシアによるウクライナ侵攻や移民の増加など共通の課題を議論し、各国の協力強化を目指す。
主催する英政府によると、フランスのマクロン大統領やドイツのショルツ首相、イタリアのメローニ首相ら約45カ国の首脳らが出席。北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長やEUのボレル外交安全保障上級代表(外相)も加わった。過去の会合と同様、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加した。
スターマー英首相は開会あいさつで、ウクライナ侵攻や移民らの密航などを念頭に「欧州の安全保障は危険な状況だ」と述べ、対応が急務だと強調。「欧州の境界を守るため」各国が団結する必要があると訴えた。今月就任したスターマー氏にとって、自身が取り仕切る初の国際会議で、外交手腕や指導力を内外にアピールしたい考えだ。
ゼレンスキー氏も会合で演説し、「プーチン(ロシア大統領)は欧州分裂という目標の達成に失敗した」と強調。「あなた方の勇気が情勢を左右する」と支援継続を改めて求めた。