8月の企業物価、過去最高=9.0%上昇―日銀 2022年09月13日

 日銀が13日発表した8月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は115.1となり、過去最高を更新した。前年同月比9.0%上昇で18カ月連続のプラス。ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギーや原材料価格の高騰に加え、円安の進行が影響した。企業物価指数は企業間で取引されるモノの価格を示す。
 分野別では、原油高などが響き電力・都市ガス・水道が33.4%、鉄鋼が26.1%、木材・木製品が20.2%、石油・石炭製品が15.6%それぞれ上昇した。仕入れコストを吸収し切れず、飲食料品は5.6%プラスの108.2と、過去最高を更新した。
 原材料価格の高騰を受けて企業による価格転嫁が進み、日銀によると公表している515品目中8割を超える431品目で上昇した。幅広い品目で値上がりが続いており、日銀は「原材料高の影響を注視していく」としている。 

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