欧州中銀、初の0.75%利上げ=物価高抑制へ引き締め継続 2022年09月08日

 【フランクフルト時事】欧州中央銀行(ECB)は8日の定例理事会で、政策金利を0.75%引き上げることを決めた。利上げは7月の前回会合に続いて2回連続。1999年1月のユーロ導入以降で初めての大幅利上げとなる。記録的な物価高に歯止めをかけるため、今後も金融引き締めを続ける見通しだ。
 民間銀行がECBにお金を預ける際に適用する中銀預入金利は現在の0%から0.75%、主要政策金利は0.5%から1.25%となる。ECBは声明で「今後複数回の会合でさらなる利上げを行う」と表明。景気悪化のリスクを容認し、インフレ抑制を優先する。
 ラガルド総裁は会合後の記者会見で、通常の引き上げ幅の3倍となる0.75%は全会一致だったと説明。今後の利上げ幅は「データ次第で会合ごとに決める」と述べるにとどめた。 

その他の写真

記者会見する欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁=8日、独フランクフルト(EPA時事)
記者会見する欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁=8日、独フランクフルト(EPA時事)

特集、解説記事