海空封鎖、物流に影響=中国の演習3日目―台湾 2022年08月06日

 【台北時事】中国軍が台湾を包囲する形で実施している軍事演習が6日、開始から3日目に入った。台湾国防部は6日、中国大陸に近い台湾の金門島に5日夜、所属不明の無人機延べ7機が進入したと発表した。馬祖列島でも所属不明の飛行体が目撃されており、中国が実施中の演習と関連している可能性がある。台湾周辺の広い海空域を封鎖する異例の軍事挑発で、物流への影響が広がり始めている。
 軍事演習は南部・高雄や北部・基隆といった国際港付近などで行われている。台湾政府関係者によると、一連の軍事活動が交通を妨げ、航空便のキャンセルや船舶の迂回(うかい)航行で経済的損失が出ている。関係者は「心配なのは軍事面よりも物流への影響」と打ち明ける。 

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5日、周辺海空域で中国の軍事演習が行われる中、多くの人でにぎわう台湾北部・基隆(EPA時事)
5日、周辺海空域で中国の軍事演習が行われる中、多くの人でにぎわう台湾北部・基隆(EPA時事)

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