主食用米、価格下げ止まりへ=転作面積、初の想定超え―22年産・農水省 2022年07月27日

 農林水産省は27日、2022年産で主食用米から転作が行われた作付面積が、6月末時点で4万3000ヘクタールに上るとの見通しを公表した。国が示していた目安は3万9000ヘクタールで、政府による生産調整(減反)が廃止された18年度以降で初めて想定より転作が進む。同省は、主食用米の流通量削減などの効果と合わせ、22年産米の価格は下げ止まるとの見方を示した。
 政府は主食用米の価格維持のため、生産者による転作や流通量の調整を支援。流通量の削減をめぐっては、民間在庫のうち21年産米約40万トンが一時的に保管されている。農水省幹部は27日、これら官民の取り組みにより「現時点では米価が大きく下がる状況ではない」と指摘した。 

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