3歳未満に育児手当=少子化対策、7万円支給―中国 2025年07月28日 23時38分

 【北京時事】中国政府は28日、3歳未満の子どもに毎年3600元(約7万4000円)の育児手当を支給すると発表した。国営新華社通信が伝えた。人口減が急速に進む中、少子化対策を強化する。
 中国では少子高齢化を背景に、総人口が2021年をピークに減少に転じた。当局は危機感を強めており、昨年9月には定年退職年齢を段階的に引き上げると発表。李強首相は今春、育児支援制度を整備する方針も示していた。
 新華社によると、育児手当は22年以降に生まれた子どもが対象。24年12月以降に生まれた子どもについては、満額の計1万800元を支給する。
 新華社は育児手当を「重要政策だ」と強調。「若い夫婦の出産に対する不安を一定程度軽減する可能性がある」との専門家の見方を紹介した。
 中国では高学歴化に伴い、子育て費用の負担が年々上昇。結婚した夫婦が出産をためらうケースが増えている。 

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