首脳会談で即時停戦合意=タイ・カンボジア衝突、発生5日目―米マレーシア仲介、中国も代表派遣 2025年07月28日 16時49分

28日、首脳会談後に握手を交わす(左から)カンボジアのフン・マネット首相、マレーシアのアンワル首相、タイのプームタム首相代行=マレーシア・クアラルンプール近郊(EPA時事)
28日、首脳会談後に握手を交わす(左から)カンボジアのフン・マネット首相、マレーシアのアンワル首相、タイのプームタム首相代行=マレーシア・クアラルンプール近郊(EPA時事)

 【バンコク、クアラルンプール時事】タイ・カンボジア国境地帯の武力衝突を巡り、タイのプームタム首相代行とカンボジアのフン・マネット首相は28日、マレーシアの首都クアラルンプール近郊で会談し、29日午前0時(日本時間同2時)からの無条件の即時停戦で合意した。協議の場には同国のアンワル首相と米中の代表者も参加した。
 武力衝突は28日で発生から5日目となり、双方で合わせて民間人を含め30人以上が死亡。計約30万人が避難生活を余儀なくされた。今後は合意の着実な履行が焦点となる。
 会談後の共同記者会見でフン・マネット氏は「合意事項が関係正常化への道筋を示し、将来の緊張緩和の基盤となることを期待する」と強調。プームタム氏は「きょうの成果はタイが平和的解決を望んでいることを反映している」と述べた。両国とマレーシアが合意した共同声明を読み上げたアンワル氏は「重要な最初の一歩だ」と指摘した。 

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28日、マレーシア・クアラルンプール近郊で会談するタイのプームタム首相代行(右手前)とカンボジアのフン・マネット首相(左手前)(AFP時事)
28日、マレーシア・クアラルンプール近郊で会談するタイのプームタム首相代行(右手前)とカンボジアのフン・マネット首相(左手前)(AFP時事)

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